鬼ヶ城 世界遺産

鬼ヶ城

鬼ヶ城(おにがじょう)は、隆起と風化と波の浸食によって生じた自然の芸術で、熊野灘に面して延々1km続く、国の名勝・天然記念物。2004年7月に、ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されました。
鬼ヶ城の場所と行き方

鬼ヶ城

2004年7月7日「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された鬼ヶ城は、伊勢志摩から始まるリアス式海岸の南端に位置し熊野灘の荒波に削られた大小の海蝕洞が約1.2km続く凝灰岩の大岸壁です。 高さ2~4mの崖は階段上になっており、数回にわたる急激な地盤の隆起のあとが見られます。 波蝕洞の入口はどれも鷹のクチバシように先端が尖り、天井部分には蜂の巣状の風蝕跡が見られ床面は板のように平らかな棚となっています。

千畳敷

千畳敷

東口にある千畳敷は上下2段の大きな岩窟で鬼ヶ城のいちばんの見所です。 古くは「鬼岩屋(おにのいわや)」と呼ばれていましたが、有馬氏が山頂に城を築いたのちに現在の名称である「鬼ヶ城」と親しまれています。 鬼ヶ城センターより、海岸線の遊歩道を歩いて鬼ヶ城西口までの道のりは片道約40分。

鬼ヶ城本城跡

大永初年(1521年)、この辺の一帯を治めていた有馬和泉守忠親が山頂に隠居城を築きました。標高153mの山頂に築かれた城は東西30m、南北330m、堀切を3ヶ所、城廓を十数ヶ所有するこの地方最大規模の山城でした。 本丸(東西約24m、南北約31m)二の丸の石垣などが残る本城跡のほか、松本峠に向かう道には3本の堀切跡も残っています。 鬼ヶ城山頂にある「鬼の見晴台」から見る熊野灘は雄大で、お勧めのフォトスポットの1つでもあります。
鬼ヶ城センターから山頂まで約20分。

鬼退治伝説

鬼ヶ城

「平安時代桓武天皇の頃、将軍坂上田村麻呂はこの地に隠れ、海を荒らしまわって鬼と恐れられた海賊・多娥丸の征伐を命じられました。近くの烏帽子山に大馬権現の化身の天女が現れ、鬼の隠れ家(現在の鬼ヶ城)を教えたが岩が厳しくそびえ、磯は波が激しくとても立ち寄れませんでした。
その時、沖の魔見ケ島に童子が現れ、舞い唄い、軍勢も加わって大騒ぎをしました。鬼神が油断をして岩戸を開く一瞬に将軍が神通の矢を放ち、見事一矢でしとめました。童子は光を放って北の峰に飛び去ったので後を追って行くと、紫雲たなびき芳香 に満ちた洞窟(清滝の上流)があり、守仏の千手観音を納め安置しました。」という伝説が残っています。
多娥丸を征伐した坂上田村麻呂の軍は、勝利を称え音楽を奏でながら行進したことから松本峠の下にある橋の名は「笛吹橋」と呼ばれており、討ち取った鬼の首は熊野市井戸町にある大馬神社に埋められたとされています。坂上田村麻呂が建立したとされる大馬神社では毎年1月6日の祭礼の日に一年の平安を祈る「弓引き神事」が行われています。

参考:三重県観光連盟、熊野市ふるさと振興公社、鬼ヶ城センター
写真提供:三重フォトギャラリー

鬼ヶ城の場所と行き方

AROUND JAPAN RV RENTAL 南大阪営業所 から行く場合の一例
三重県熊野市木本町
駐車場 あり(鬼ヶ城センター駐車場)

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