龍野の街並み 国の重要伝統的建造物群保存地区

龍野の街並み

龍野藩五万三千石の城下町である、たつの市龍野伝統的建造物群保存地区(龍野伝建地区)が、令和元年12月、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されました。
重伝建地区は、江戸時代から昭和戦前期までに建てられた建物が今なお残されており、白壁や町家造りの建物が多く残る町並みで、「播磨の小京都」とも呼ばれています。
龍野の街並みの場所と行き方

たつの市龍野伝統的建造物群保存地区について

龍野の街並み

たつの市は、兵庫県の西南部の西播磨地方に位置し、たつの市のほぼ中央、古代から西播磨の中心地であった龍野は、戦国時代に赤松氏が揖保川西岸にある鶏籠山の山頂に城を築いて居城としました。城の南の狭小な平野には、16世紀末までに町並みが成立していたと見られ、江戸時代になると山裾に城が移され、城下町が形成されました。龍野は、江戸時代を通じて西播磨の政治経済の中心地として栄え、17世紀後半に醤油醸造が始まって以降は、醸造業を中心に発展し、近代以降も醤油醸造を主産業として栄えてきました。

保存地区は、城下町のうち、旧町人地の主要部を含む範囲で、江戸時代から昭和戦前期までにかけて建てられた伝統的建造物が良好に残っています。敷地の間口いっぱいに建つ主屋は、切妻造、平入を基本とし、近世は、つし2階建の本瓦葺が多く見られましたが、近代になると桟瓦葺が主となり、明治中期以降には、本2階建のものが多くなりました。平面は、通り土間に沿って3室を1列に並べるものが主体で、間口の大きい家では、2列となります。1階は、古くは出格子を構えるものや、全面を引戸とするものが見られ、大正以降になると、腰壁を設けて格子窓とする形式が多くなり、同形式への改修も進みました。2階は、大壁を基本とし、虫籠窓や出格子窓のほか、金属格子をはめる窓、近代になるとガラス窓なども現れ、主屋以外には、門や敷地の周囲を囲む高塀などが見られます。保存地区には、醤油醸造に伴う長大な土蔵造の建物や洋風建築等の醸造関連施設も見られ、近世から近代までにかけて発展した醸造町の歴史的風致を良く伝えています。

たつの市龍野伝統的建造物群保存地区は、門の外、上川原、下川原、上霞城、大手、立町、本町、川原町の8つの地区に分かれています。

たつの市かどめふれあい館

龍野は18世紀から昭和の戦前まで、約200年間にわたる町家が残り、それらが多彩な様式をもっていることが大きな魅力となっています。
たつの市かどめふれあい館は、明治後期に建てられた町家を、現在地で原形に沿って再建したもので、明治期に建てられた町家の特徴である金属の丸格子を踏襲するなど、龍野文明開化を感じさせる建物となっています。
また、1階にはたつの市龍野伝統的建造物群保存地区(伝建地区)案内パネルを設置しており、歴史ある龍野の町並みや伝建地区の概要について説明しています。
入館無料

参考:ひょうご観光本部、たつの市役所

龍野の街並みの場所と行き方

AROUND JAPAN RV RENTAL 南大阪営業所 から行く場合の一例
兵庫県たつの市龍野町大手5−1
駐車場:なし(近隣の有料駐車場を利用)

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